旅記

憧れと現実は異なるもの。
それでもあたしはNYが好きになった。


NYはほんとに様々なものが融合するパワフルな街。
ともすれば個々の存在感の危うさに押しつぶされてしまいそうなほど。
日本の大都会トキオに暮らす私ですが、
何もかもがビッグスケールなNYは
すごく刺激的でエキサイティングで華やかで
そしてとてもダークで
貴重な人生経験となりました。


ブルックリンブリッジから眺めるマンハッタンの夜景は
もう息をのむくらい美しかったり、
本場のブロードウェイのミュージカルは迫力満点すぎて
しょっぱなから涙が溢れたり、
街中のクリスマスのイルミネーションはそれはそれはきれいだったり、
期待以上のものを見せてくれたNY。
また、
ホームレスや頭がトリップしちゃってる人、
道端でプレッツェルや物売って日銭で生活してる人とかが本当に多くて、
街も地下鉄も汚いし、
思い描いてたかっこよくておされな都市とは程遠いNY。
そして、
4年前の悲劇から必死に立ち直ろうと戦うNY。


ほんとにいろんな面を見ることができた気がする。
とは言っても、たった一週間じゃぜんぜん足りなかったけど。
知らないことがまだまだ多すぎる。
見たいものも行きたい場所も食べたいのもまだまだあった。
でも、なにより人々が本当に優しくて
右往左往するあたし達はいろんな人に助けられて、
何とか無事に旅を終えることができたけど、
あの人たちがいなければうら若き乙女二人は見知らぬ土地で
くたばってたかもしれません。
雪のちらつく異国の都会で一番心に染み入ったのは人の優しさでした。
見習います。
(たまたま親切な人々に出くわしただけだったとしても。)


旅行中はここに書ききれないほどいろんなことがあって
楽しいことばっかりでもなかったけど
でもとにかくあたしはこの街が好きです。
いつかここで働きたい。
いや、働くわ絶対。